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【プロポリス】効果の決め手は抗菌力、ミツバチを守る複雑な成分の中身

特に健康に気を使われていない方でも、プロポリスという言葉を一度は耳にしたことがあると思います。

健康食品や栄養ドリンクなどに使用されていることから、とにかく「健康に良いもの」といった印象だけはあるのではないでしょうか。

また、ほとんどが「ミツバチ」という表記や絵を伴っているので、ハチミツの一種やその成分と思われるかもしれませんが、植物の新芽や樹皮から集めた樹液などからできている物質で、花の蜜からできているハチミツとは全く異なるものです。

同じようなミツバチ関連の言葉に「ローヤルゼリー」というものがありますが、それもまたハチミツともプロポリスとも全く異なるものです。

 

プロポリスとは?

プロポリス(英語:Propolis、邦文表記:蜂ヤニ)は、ミツバチが植物の新芽や樹皮から集めた樹液とミツバチの腺分泌物の混合物です。

植物は、自らが傷つけられると、傷口を守るために樹脂を分泌し、また、新芽や蕾を病原性の微生物から守るため強い抗菌・抗酸化作用を持った物質を送っているので、新芽や樹液などには抗菌成分が含まれている。

ミツバチは、プロポリスを巣の入り口や隙間に塗ることで巣を補強したり、細菌等の侵入の阻止および成長の阻止をしたりして、巣内はほぼ無菌状態に保たれているといわれています。

巣を防衛する物質なので、ギリシャ語で「Pro:守る」と「Polis:都市」という意味を持つ言葉から命名されました。

プロポリスを利用する性質を持つのは、木の洞などの中に巣を作る閉鎖空間営巣性のミツバチのうち、セイヨウミツバチのみで、ニホンミツバチを含むトウヨウミツバチなどはその特性を持ちません。

 

蜂蜜との違い

蜂蜜は、ミツバチが採集した花の蜜が巣の中で加工、貯蔵されたものです。

ミツバチは、採集した花の蜜を胃の前部にある蜜嚢と呼ばれる器官に貯えて巣に持ち帰ります。
巣へ持ち帰った花蜜が働きバチたちによって水分を蒸発させ熟成・濃縮されて、蜂蜜になります。

また、働き蜂は花の蜜を吸う時に、体に付いた花粉を後ろ脚の花粉籠というところに集め、一本の長い毛を軸にして花粉だんごを作ります。こうして巣に持ち帰られた花粉だんごは、巣の中の働きバチにかみ砕かれ、巣房の底へと押し込まれます。そして、巣房がいっぱいになるくらいたまると、その上にはちみつが塗られて、蜂パンという保存食として蓄えられます。

 

ローヤルゼリーとの違い

ローヤルゼリーは、ミツバチの働き蜂が花粉や蜂蜜を食べ、体内で分解・合成した後、分泌する乳白色のクリーム状の物質です。
女王蜂となる幼虫や成虫となった女王蜂のみに給餌される特別食です。

参考記事
【ローヤルゼリー】女王蜂専用の特別食、蜂蜜とは一線を画すその理由

 

プロポリスの主な成分

プロポリスは、ミツバチが集めてくる植物から作られるため、起源となる植物やその産地などの多種多様な条件が成分に影響しています。

そのため起源となる植物によって、黒褐色、暗緑色、赤褐色のものなど様々な外観を示し、味、香り、特有成分も異なります。

樹脂、ワックス、油性物質、花粉などで構成されており、一般的に含まれる成分は、主成分であるフラボノイドを始め、ビタミン、ミネラル、桂皮酸誘導体(アルテピリンC、p-クマル酸)などですが、微量のものを含めると300種類以上といわれています。

フラボノイド
フラボノイドとは、植物に含まれる色素の総称でポリフェノールの1分類です。
主に植物の花、葉、根、茎、果実などの表皮細胞に含まれ、その数は2000種類とも4000種類ともいわれています。
お茶の「カテキン」、ブルーベリーの「アントシアニン」、大豆の「イソフラボン」、チョコレートの「カカオポリフェノール」、蕎麦の「ルチン」などはフラボノイドに分類されるポリフェノールです。

ポリフェノール
植物は、動物と違い外的要因を避けたくても動いて回避できないので、害虫や紫外線、病原菌などのストレスから身を守り苛酷な環境に耐え生育するための生体防御成分としてポリフェノールを持っていると考えられています。

プロポリスに含まれるフラボノイドの量は多く、種類も豊富です。

一説に、プロポリスに含まれているフラボノイドの種類はおよそ20種とも500種ともいわれていますが、まだデータが不足しており不明な点が多いことが現状です。

 

特に注目されているブラジル産

ブラジル産のプロポリス原塊は起源植物がユーカリ樹系より由来している物が多く、独特の香りと色調を持っているようです。

ユーカリ樹液は大変殺菌力が強いといわれ、それに加えブラジルで展開されている養蜂はアフリカ蜂化された他国(ヨーロッパ種が主)では見られない特徴を備えたミツバチにより生産されているため、その原塊は大変興味深い成分により形成されているといってもよいようです。

中でも赤いプロポリスは、主にブラジルのマングローブ地帯に自生するダルベルジアという植物やから樹液を集めて作られており、赤色成分「レッサプルプリンA」などの有用成分が豊富に含まれていることに加え、フラボノイドの量は一般的なプロポリスの約1.3倍含まれているようです。

プロポリスの生産地として有名なブラジルは、年間25トンものプロポリスを生産していますが、その中に赤色プロポリスは1トン(4%)以下のようなので、赤プロポリスが希少であるといえます。

プロポリスの注目点はフラボノイドだけではなく、様々な成分が濃縮して含まれているためと考えられており研究が進められています。

 

摂取量の目安

1日300mg程度が目安とされています。

プロポリスは摂取すればするほど良い訳ではないので、過剰摂取せずに毎日継続的に摂取することが推奨されています。

注意

ハチやハチの生産物にアレルギーのある方はもちろん、喘息やアトピーなどアレルギーをもつ方や肝臓や腎臓に持病がある方には重い症状が出たという報告例もあるので摂取は控えてください。
また、妊娠中や授乳中の方も摂取は控えてください。
上記を含め、摂取前後に限らず他に気になることがある方は必ず医師に相談ください。

 

食品以外の用途

外国を含めると、化粧品、日焼け止め、消毒抗炎剤、点眼剤、鎮静剤、ヘアスプレーの材料、バイオリンのつや出しなどに利用されています。古代エジプトではミイラを作る際の防腐剤として利用されていたようです。

プロポリスの持つ抗菌作用を利用した歯磨き粉もあります。

 

さいごに

プロポリスには、体力回復や免疫力向上など様々なことが謳われていますが、即効性など過大な期待はせずに、将来の健康維持のために摂取するのが良いと考えます。

ただし、アレルギーには注意してください。

プロポリスの利用については全世界で認知され、世界各国の科学者達により、これまでに様々な研究結果の報告がなされています。

しかしながら、有益な効果を学的に検証した研究はまだ不足しているため、更なる実験および検証が必要とされます。

私たちに必要な栄養素は基本的に食事からも摂取できますので、健康維持のためには日々バランスの良い食事を心がけることが前提ですが、より健康になりたいと考える方にとって、プロポリスへの期待は高いと思われます。

プロポリスはミツバチからしか与えられませんが、通常は少ししか採取できません。

ハチミツはもちろん、ローヤルゼリーより少量です。

また、プロポリス特有の成分は、通常の食事からの摂取は不可能です。

 

プロポリスを主とした健康食品の一例を紹介しますので、興味のある方は以下をご覧ください。

 

 

 

 

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