休養

【泣く】感涙不足を解消してストレスコントロール、涙と健康について

最近、泣いたことはありますか?

ヒトは乳幼児の頃はよく泣きますが、成長するにつれて泣く機会が減っていく傾向にあります。

幼い頃に泣いた時の記憶がなかったり、久しく泣いたことがない方も、泣くと少しスッキリするという認識はあるかと思います。

それこそが、泣くことの効果のひとつです。

そして、その効果は健康維持にも役立つことが注目されています。

「涙活」といって、意図的に泣くことを生活に取り入れてる方もいらっしゃるようです。

 

泣くとは?

「泣く」は涙を流すこと、というのが分かり易い説明ですが、涙が流れなくても目が潤んだり、目が潤むことすら避けるために別のことを考え心の中で泣いたりするのも広い意味では「泣く」ことだと思います。

つまり、「涙を流す」は物理的に泣いている状態、「泣く」は物理的にも精神的にも泣いている状態ということです。

泣くといっても、そのきっかけは・・・

  • 怒ったとき
  • 悔しいとき
  • 悲しいとき
  • 不安なとき
  • 感動したとき
  • 嬉しいとき
  • 人に同調したとき

など、他にも様々です。

目に異物が入ったときやアクビをしたときにも涙は流れますが、ここでは感情が動いたときの「泣く」について記します。

 

涙が出る原因

ヒトの涙は、基礎分泌によるもの、反射によるもの、感情によるものの3つに分けられます。

 

基礎分泌による涙

眼球の表面には、常に涙が流れています。
それによって、乾燥を防いだり、細菌などによる感染を防いだり、角膜に酸素や栄養を供給したりしています。
また、光の反射を安定させ、物を見やすくする効果もあるようです。

 

反射による涙

眼に入った異物を洗い流すために出る涙です。
角膜にある知覚神経が刺激されることが原因なので、痛い場合でも感情は伴いません。
涙には眼球の表面に付いた傷を直す成分が含まれているので、修復の意味でも涙が出ます。

 

感情による涙

悲しいときや感動したときなど、物理的な要因でなく感情によって出る涙です。
さまざまな要因によって、思考や創造性を担う大脳の前頭前野が働くことで、副交感神経が刺激されると涙が多く分泌されます。

女性は男性より感情を表現しやすいので、大人になっても女性のほうが涙を流すことは多い傾向にあります。
脳の仕組みの違いにもよりますが、特に男性は、幼い頃から「男なら泣くな」などと言われ人前でない泣くことをダメなことや恰好が悪いことと思う傾向があることも原因のひとつだと思われます。

 

動物も泣く?

大脳の前頭前野は、人間が際立って発達しています。
前頭前野の働きによって流れる感情的な涙は人間特有のもので、動物にはみられないとされています。
泣いている印象が強いのは産卵中のウミガメかと思いますが、涙に見えるのは体内の余分な塩分を含んだ粘液で、産卵時でなくても出ています。

 

涙を流すときに起こること

涙を意識的に流せる人もいますが、その際には何かを思い出したり想像したり、現実とは違うところに感情を置くことで涙を誘発していると考えます。

基本的に涙は、意志とは無関係に作用する自律神経によって制御されていますので、出したり止めたり自由にできるものではありません。

特に感情的な涙は、自律神経のうち、副交感神経が優位に働いている時に分泌されます。

自律神経
消化器・循環器系・内分泌腺・生殖器など、意識しなくても機能する不随意器官の働きを調節している神経です。
自律神経は、交感神経と副交感神経からなります。

交感神経
体を動かしたり、緊張したり、ストレスを感じている際に働く神経

副交感神経
寝ていたり、リラックスしたり、体力を回復したりする際に働く神経

 

健康に良い涙は?

健康に良いのは感情的な涙ですが、どんな感情でも同じではないと考えます。

  1. 怒ったとき・悔しいとき・悲しいとき・不安なときの場合
    多少気分はスッキリするので効果はありますが、根本的な問題が解決していないと、また直ぐにストレスを感じます。
  2. 嬉しいときの場合
    単純に良いことがあったから泣くのではなく、その前に辛いことや努力してきたことが報われ、それから解放されたことが嬉しくて感極まるためだと思います
  3. 人に同調したときの場合
    他人に起こっていることを自分に照らし合わせて感情移入していると考えられます。いわゆる「もらい泣き」です。
    つまり上記1,2のどれもが要因と成り得ます。
  4. 感動したときの場合
    感動の意味は、辞書では”ある物事に深い感銘を受けて強く心を動かされること”などとありますが、感動というと、”いろいろあったけど最終的に良かった”という状況ではないでしょうか。
    加えて、どちらかというと主観的より客観的なことがきっかけであるほうがことが多いのではないでしょうか。
    つまり、上記2,3を満たす状況です。

よって、上記1よりは2,3,4のほうが良いかと思います。

 

どんな効果?

感情的な涙を流してるときは、副交感神経が優位に働いているので、以下のような効果が期待できます。

  • ストレス解消

    気持ちを落ち着かせるセロトニンというホルモンが多く分泌されます。
    また、泣いた後には、悲しみや痛みを和らげる効果のあるエンドルフィンというホルモンが多く分泌されます。
    感情による涙は、他の涙より蛋白質が高濃度で含まれています。
    その中にはストレスを感じたときに分泌される副腎皮質刺激ホルモンがあり、それを体外に排出することによってストレスが軽減されると考えられています。

  • 免疫力向上
    副交感神経の支配下にあるリンパ球が活性化され、涙に含まれるIgAという免疫物質が高まります。
    その結果、目や口などからの病原体の侵入を妨げる効果が高まります。
  • 深い眠りになる
    副交感神経が優位に働いている癒しの状態で眠りにつけます。

また、感情的涙を流すのは、ストレスの溜まる傾向が強い夕方から夜、あるいは週末のほうが効果的です。

そのほうが、泣いた後にゆっくりと身体を休める時間が取れるという利点もあります。

 

さいごに

泣くことは、「休養」のひとつと考えます。

休養は、肉体的健康のために必要な要素のひとつです。

泣くことで、ストレス解消効果がありますが、感情がリセットされた気分にもなり、英気を「養う」ことが期待できます。

泣けるツボは人それぞれです。

内容としては、
親子愛、夫婦愛、友情、思いで、アスリートの努力、仕事、動物など

きっかけは、
読書、映画、テレビ、音楽、写真など

考えてみると、感動モノの映画などが作り続けられているのは、ヒトには感動したいという欲求があるのだと、あらためて気付かされます。

あえて感動することに興味がなかったり苦手だったりする方も、意識すると日常の中で涙することがあるかもしれません。

一度泣くと、その効果は一週間くらい持続するようです。

ご自身の泣けるツボを見つけ、我慢せずに泣く時間を生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

何か新しい発見があるかもしれません。

 

 

 

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